黒雛 桜様から頂きました♪ コラボ『コマ&アリスさん』です♪

もひとつコラボイラストを頂きました!

鏡美有雛さまの書かれている小説『薔薇の國のアリス』

から、アリスさんとコマさんをコラボしてくださいました!

……こ、コマさんっ!? どどどうしたっっ!

そんな尋常ではない、でもかっこよくて美しい二人の雰囲気に、

こちらに目を向けたコマさんが気になって。

おまけSSを書いてしまいました><

ただワタクシ、実は薔薇の國のアリスを読んでいなくてですね。。

アリスさんを想像で登場させておりまする。すみません><

ファンの方、本当に申し訳ありません。

イラストの雰囲気重視で書いてしまいました。

許せないかもしれない……と思われた方は、

スクロールせずに、お戻りくださいませ><

 

 

 

 

……あの、読んでも大丈夫ですか?

大丈夫な方は、どうぞお進みください☆

******

 

 「……コマ、さん?」

  その小さな声に、銀髪の青年はびくりと肩を震わせた。
  聞き覚えのある、というよりかは忘れるはずもないだろう少女の声へと、ぎこちなく瞳を走らせる。
  案の定というべきか、その視線の先には大きな目をさらに大きくした、ショートボブの少女が立ち尽くしていた。

 「何、してるの? 何をしてるの!」
 「これは! その!」

  赤いリボンから手を離したが、重そうな音をたてる鎖でその手を引き戻される。

 「あなた、コマさんって言うのね」
 「ああ。ってゆーか、鎖を外してもらえないか?」
 「ダメ。だって、あなたヒトじゃないでしょう?」

  こっちの世界に出てきてはダメじゃない。
  そう言われたが、意味の分からないコマは怪訝な顔で眉をひそめる。
  手首を覆う、小さな拘束具であるというのに、そのせいで獣の姿になるどころか、力すら封印された状態になっている。
  リボンを握って、脅せばすぐに解放するだろうと思っていたのだが、彼女は怯まなかったのだ。
  何度、舌打ちをしただろう。

  そんなかなりの近さで話し合う二人に、楓の口調も低く暗いモノに変わっていく。

 「コマさん、こっちに来て。ツケ」

  楓は自分の左側、何もない地面を指差し、目を細めた。
  あきらかに動揺を見せるコマに、栗色の髪をした少女は不思議そうな顔をして、彼を見上げた。

 「あなたは、あの子が大切なのね」
 「……それはお前に関係ないだろう」
 「素直に言ったらいいのに。喜ぶわよ、絶対」

  金色の瞳が目の前の彼女とも、楓とも違う方向に動き、覆いかぶさるようにしていた身体を彼女から離す。

 「絶対、か」

  独り言のようにつぶやいて。

 「絶対よ」

  面白がるように返されて。
  二人は見つめあい、小さく笑った。

 「コマさん!」

  怒りに震える楓の声に、栗色の髪をした少女は拘束具を外した。
  小さな女の子を、彼が傷つけるとは到底思えなかったから。
  しかし、安堵とは思えないコマのため息に、小さく首をかしげた。

  解放されたというのに、何故そんなにも気が重そうなのか。

  そうたずねようとしたが、彼が楓と呼ばれた少女の隣に並んだ瞬間、その理由がわかる事となった――
 

******

 

黒雛 桜さま、本当にありがとうございました!

 

 

inserted by FC2 system