愛田美月様から頂きました♪　月牙より『楓＆庚』です♪

楓ちゃんと楓ママを描いていただきました！

こんなにも幸せなシーンが、この目で見られるなんて……

すごく嬉しくて、泣きそうになりました。

ずっと見守っているんだよ。って言ってくれてるみたいで。

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　「楓、ちょっとこっちに来て？」
　「どうしたの？　ママ」

　　空色のワンピースがヒラヒラと風にあおられる。
　　庚は、不思議そうな顔をした楓を見て柔らかく笑いながら、後ろ手に隠していた花冠を彼女の頭にのせた。

　「せっかくだから、作ってみちゃった！　楓、似合う似合う」

　　ほがらかに笑う庚に、楓もつられて笑った。
　　春らしい暖かい風が、二人を包み、走り抜けていく。

　「ママ」
　「なぁに？」

　　花冠にひっかかった髪の毛を外してあげながら、庚は微笑む。

　「ママ」
　「なに？　私の顔に何かついてる？」
　「ううん、なんだかすごく嬉しくて」
　「そう？　春だからかしらね？」

　　違うよ！　と言いながら口をとがらせる楓に、庚は声をあげて笑った。

　「ごめーん、怒らないで？　分かってるわよ。楓、大好きよ」

　　そう言って、庚は楓を抱きしめた。

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　　目を覚ませば、見知った天井が広がっている。
　　何時なのだろう、窓の外には暗闇が広がり、空には星がまたたいている。
　　楓はゆっくりと体を起こして、部屋を見回した。
　　手を頭にやるが、何かが乗っていた感覚は残っているのに何もない。

　「……ママ、私もだよ」

　　小さくつぶやいて、不思議と残されている抱きしめられた感触と胸に込み上げる温かさに、楓はもう一度布団の中へともぐりこんだ。
 

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愛田美月さま、本当にありがとうございました！