篠北凛さまから頂きました♪ 時間シリーズ より『鈴木海斗』です♪
少しふてくされ気味の海斗くんです! か、かわいいっ!
後ろにこっそり見える手は、きっと葉に違いない!(笑)
「このイラストに小ネタをっ!」という篠北さまからのお言葉に、調子に乗りまして。
ブログに載せていたものがコレです。
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海斗の背後から、忍び寄る二人。どちらが背中を押すかでもめている。
海「……桜、葉。バレバレだから」
桜「もう! 葉のせいじゃん」
葉「なに言ってんだよ! 今日はオレの番って決まってただろ? なあ、海斗」
別に約束などしていない。ため息を吐いて、あきれる海斗。
なぜか、その様子を凝視する二人。
海「な、なに?」
桜「……意外と難しいのね」
葉「やらせようと思うと、難しいもんだな」
よりワケがわからなくなる海斗。
海「だから、なんの事だよ」
葉「えー? だから、海斗のいつものクセ。今日一日、どっちが多く出させる事が出来るか。桜と競争してんだよ」
桜「言っちゃダメじゃん! 警戒してやらなくなっちゃうでしょ!」
葉が軽く海斗の肩を叩く。
いよいよ開いた口がふさがらなくなる海斗。
自分がカケの対象にされている事実が、ゆっくりと脳に回り、おもわず口をとがらせて、前髪を触った。
葉・桜「やった!」
海「………………」
葉「今のは、ボクが一ポイントだな」
桜「違うでしょ! 私が言った後にさわったんだから、私のポイント!」
葉「ばか言うな! ボクが暴露して、肩をさわったから出たんだろ?」
二人の言い合いは、エスカレート。
海斗は前髪を触り続けながら、
海「……どっちでもいいけど。やめてくれる? そーゆーの」
桜「……これは、どっちかな」
葉「……んー。手を離してないから、さっきのポイント継続じゃね?」
海「だから! やめろって!」
走って逃げ出す海斗。
追いかけてはこない二人。
桜「逃げても、同じクラスってこと、忘れてるよね」
葉「あれは絶対、忘れてるな。桜、じゃあルールとして、海斗が学校に入ってから、出るまでにしようぜ!」
桜「いいわよ。海斗が前髪さわった直前にしゃべってた人のポイントでね」
葉「じゃあ、勝負だ!」
別になにかを賭けているわけではない。
ただ勝利という喜びを味わうがためだ。
海斗は、その日一日。
二人の熱い視線などから、普段以上に前髪へと手をやっていたという。
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篠北さま、本当にありがとうございました!